ケーナについて


●ケーナの歴史:ケーナの歴史は古く紀元前にさかのぼると言われています。遺跡からも骨や土で作られたケーナが出土しています。その後、西洋音階の影響を受けて現在のような形になりました。材質は、以前はカーニャという葦で作られたものが主流でしたが、現在は竹を使ったものや、木をくりぬいたもの、牛骨や黒檀で作られたケーナもあります。日本でケーナが広まったのは1970年代にサイモン&ガーファンクルが演奏した「コンドルは飛んで行く」がヒットしたおかげです。それと前後してアルゼンチンやボリビアの音楽が日本に紹介されて知られるようになりました。

●ケーナの種類:G管といわれるケーナがもっともポピュラーなものです。これは基音がソの音です。これより1音低いF管、ケナーチョといわれる基音がレのD管などあり、曲によって吹きわけることがあります。

●ケーナの吹き方:ケーナの構造はリコーダーなどと違いリードと呼ばれるものはなく、尺八と同じ原理で歌口に息を当てて音をだします。そのため、きれいな音がでるようになるまでに時間がかかります。
(1)唇をキュッと閉じて、中央にわずかな息の通り道をつくります。頬の筋肉を使って唇を左右に引っ張ります。
(2)歌口の内側が下唇に引っ掛かるような感じでケーナを下唇にあてます。
(3)できるだけ細くとがらせる感じで歌口に息を吹きつけます。ケーナをあてる位置や角度が合わないと音がでませんので、いろいろ試行錯誤してみてください。









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【番外編】

下町ケーナ同好会の覚書日誌


我が同好会での活動からの
ケーナ(フォルクローレ)あるある集です。


■ケーナ(始める・・・編)

ケーナは、筒を咥えたら「音」は出ません。

ケーナは、“ちくわ”のような筒状の木管で、切り口に斜めに削った『歌口』があります。

筒に口唇を当て、息をこの『歌口』の溝の内側と外側に分かれるように吹入れて「音」を出します。

原理は尺八と同じです。が「伝助さん(古~ぃ!)」のように首を振る必要はありません。

穴の抑え方は、リコーダーと同じ指使いで曲になります。

「音」の出し方などの演奏の基本は、掲載している(他のWeb等)資料を閲覧ください。

練習場所の確保や音出しの疑問解決などには、我が「同好会」に参加されて“とりあえずやってみる”ことをお勧めします。



左が  ”でっケーナ” 「D管」正しくは「ケナーチョ」
真中が ”通常ケーナ” 「G管」          ・
右が  ”ちっケーナ” 「A管」演奏のために作成頂いた



■ケーナ(購入・・・編)

ケーナの素材(植物)によっては、肌に合わなくて“かぶれた”方もいます。
・その為か“かぶれ”やすい素材には、“歌口”の部分だけが別素材となったケーナもあります。

細いケーナは息は少なめで堅めの音色、太いケーナは多めの息が必要で丸い音色・・・のような。
・プロの方が、私の“ケーナ”で音を出した際、音色がその方の演奏同様の音色になっていました。
・音色と音程は口で、音階は指で・・・ということなのかも。
・細い指の人が太いケーナを使用すると、穴に指が落っこちてしまうことも。

ケーナには“音程の微調整”の仕組みがありません。
・販売されている全てのケーナが「A=440Hz(コンサートピッチ)」である保証はありません。
・有名演奏の音源もピッチが「A=440Hz」でないことは “よく” あることです。

作成者が同じケーナは、音程(ピッチ)が同じになっている確率が高いです。
・グループでの購入は作者を合わせるのが、演奏音合わせの近道。

「基本は440Hzだけど、ステージは442Hzなんだよなぁ」と弦楽器を調弦し、ケーナとピッチが合ってないまま演奏しているグループもいます。
・そんな演奏が民族音楽らしい「味」に聞こえてしまうことも。。。

一緒に演奏する方がいる場合は、その方のケーナの音程に実際に合わせての購入をお勧めします。

セッション相手やグループが増えると、音程の合うケーナが見つかるまで再購入を続けることになり、必然的にケーナの所持本数も増えます。



尺八、篠笛、手作りリコーダが紛れ込んでる
 わかるかなぁ〜 わかんねぇだろうなぁ〜

■グループ演奏編

人が集める時や、観客が飽きた時には『コンドルは飛んでいく』を演奏します。
・エンディングのソロになると拍手が始まりますが・・・まだ、演奏は続きますよ。

民族音楽では、演奏の時間稼ぎや 観客が演奏に飽きた時に『民族楽器の説明』という手があるので便利です。
・「ケーナは、尺八に似た・・・」と説明しても伝わりにくいので、ケナーチョ(長いケーナ)で「荒城の月」を尺八風に演奏して場をもたす。
・「ケーナは、田中健さんや平泉成さんで有名な・・・」と言っても伝わっていない様子。
・ケーナをホールや電車内などに忘れた場合も、係の人に「ケーナとは・・・」と説明しても違う楽器が出てくる。

“ケーナ”と“オカリナ”は混同されやすい。

フォルクローレの楽曲は類似して聴こえることがあり、題名やイントロを聴いても曲を間違えることがあります。
・間違って演奏している人ほど、堂々と演奏している。(が、フェードアウト)
・間違った曲で初めても、何食わぬ顔で演奏を続ける。(軌道修正して)

エクアドルの乗りの良いリズム「サンファニート」の楽曲はどれもよく似ていて、“イントロ”と“メロディー”と“サビ”の組み合わせが覚え辛いことがあります。
・弦楽器がイントロの旋律を間違えることが多い。(私の周りだけ)
・イントロとメロディーが違っても、支障なく演奏を進められる。(顔には出さない)
・何回も繰返しするので、演奏途中に今が何回目なのか分からなくなる。(他のメンバー頼り)

弦楽器やパーカッションが間奏を演奏中に、吹き始めてしまうメンバーがいる。(フライング)
・フライングした本人だけが気がつかないまま、演奏は続けられる。
・続けられるので、その他のメンバーがフライングした人に合わせて、演奏は継続される。

演奏にあわせてお客様が拍子を刻んだり、手拍子が起きたり、お子様が体でリズムをとってくれると、演奏者は大変幸せな気分になる。

観客にスペイン語がわかりそうな人を見つけると・・・唄声が小さくなる。



アルマジロを利用したチャランゴ
ケーナとサンポーニャ    ・
後ろにボンボも写ってます  ・

■サンポーニャ編

親のビール瓶を吹き鳴らした経験のある方は、音の出の構造が同じなので早く音が出せます。
・最近はビール瓶を知らない方が増えて、この説明が伝わりにくい。

音を小さく出しやすいので、家の中で練習しても近所迷惑になりにくいです。
・大音量を出そうと、夢中で強く吹くと、頭がクラクラ(倒れそう)になるので、要注意です!
・早く酔いたい時には、飲みながらの演奏が有効な楽器です。(良い大人はマネしないこと!)

各管を紐で結んでいる紐が、緩んでバラバラになるのは・・・たいてい演奏中。

サンポーニャの音程調整は、各管にアズキや米などを入れて音程を上げて合わせています。
・演奏時に持ち方を注意していないと,アズキを舞台にバラまくことになる。

葦や竹の弱い素材で壊れやすいので、移動時の保管方法は要注意です。(つぶれ・ひび割れ)
・速攻接着剤は必需品!(内側に糊が入ると音程が変わる)
・管に接着テープを巻き付けて強化を図る方法もある。(べトつくことも)
・プラスチックや塩化ビニール等の強化素材で自作する人もいる。(販売もあり)

演奏をしていると、サンポーニャに触れている唇あたりが切れてしまうことがあります。
・“透明素材”の自作サンポーニャにおける演奏中の怪我(出血)は・・・悲惨なビジュアル!

サンポーニャの基本的な演奏法「コンテスタード」は、二人がそれぞれに受け持ちの音程の管を担当して、交互に一つのメロディーを吹きます。
・二人もいるのに一つのメロディーとは、この時代にコストのかかる効率の悪い演奏法!
・だが、奇麗な演奏になる・息が続きやすい・高速メロディーが出来る ので、演奏者は楽しい。


赤い帯の 「マルタ」(標準)     ・
緑帯の  「サンカ」(低め)     ・
他に小さい「チュリ」(高い)     ・
身長ほどの「トヨ」 (とても低い)がある


■弦楽器編

「チャランゴ」「マンドリン」等の弦楽器類の弦が切れるのは、大抵が本番中。

複数弦なので、本番中に弦が一本切れても何とか演奏を続けられる。

複数弦なので、弦を張る時やチューニングの時に、調整目的でない弦を引っ張り続けて・・・悲惨なことになる。

ギター以外の弦は購入が困難なため、予備がないと ”即” 修正は、まず不可能。(チャランゴは釣り糸で代用する方も)

使用している弦を “何時張り替えたのか・・・?” 覚えていない。

楽器説明「”チャラン!”と鳴るから チャランゴ」は、定番。

楽器説明「アルマジロのチャランゴは、夜中に毛が伸びます」は、定番。

楽器説明・ギターは説明時間が短いか、省略されがち。(笑いを取りにくいから?)



チャランゴとマンドリン 組み合わせは違うが共に10弦


■打楽器編

楽器説明「”ボンボン!”と鳴るから太鼓は ボンボ」は、定番。

チャフチャス(動物の爪を集めた打楽器)を演奏中に落として、舞台にバラケたことがある。

楽器説明「ここで問題です。チャフチャスは何で出来ているのでしょう?」は、飽きているお客様をこちらに引き込むのに有効。

■フォルクローレで演奏される楽曲の主な国々(南アメリカ:アンデス)
・アルゼンチン
・ペルー
・ボリビア
・チリ
・エクアドル
・パラグアイ
・ベネゼーラ
・コロンビア
 他